『恋』

2003年11月13日
小池真理子を読んだあとの気持ちは、例えようがない。
読んでる最中は、早く読み終えたいと思っているのに、
いざ読み終えてしまうと、なんともいえない虚脱感があり、安堵のような、後悔のような、
何ともいえない気持ちになる。

悲しい、と、清々しい、が時間差でこみ上げてきて、
思い出しては胸が締め付けられるような気持ち。
どうしてこんな話が書けるのか?
不思議に思う。

彼女の書く作品は、ミステリーよりも恋愛小説が好きだ。
ミステリーは、どきどきしすぎる。
『水の翼』も、今回の『恋』も、
納得行くのか行かないのか、今でもわからない。
もっと時間が必要。

次の本『欲望』を買って来たが、
とりあえずは司馬遼太郎を先に読もう。

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